植毛の見せ所
F博士が前出の著書で取り上げた13種の物質は、軟骨を除いてどれにもある程度の毒性があり、長期間使うことはできないものばかりである。
予防のために使う血管造成抑制物質は、毒性がきわめて低いか、まったくなく、長期間使えるようなものでなければならない。
血管造成抑制物質を単独で使うにせよ、通常の抗ガン剤と併用するにせよ、「長期的に使わねばならず、そのためには毒性が低いものでなければならない」と、F博士は前出の著書で書いている。
多くの血管造成抑制物質には毒性があったり、合成するのがむずかしいため、鮫の軟骨のような自然な物質が注目されるようになった。
ただし、ヘパリンとステロイドを結びつけた物質は、血管造成抑制効果のテストで効果が証明されるものではある。
CAM測定の数値でいうと、コルチゾン水素へパリン化合物(ステロイドとヘパリンの化合物の一種)は0.55〜0.75の数値を示し、39パーセントの蛋白質と0.4パーセント以下の脂肪を含む精製した鮫の軟骨の粉末は、最低でも0.85の数値で、最高では2という数値になる。
鮫の軟骨の血管造成抑制効果は、蛋白質の含有量が増加するにつれて高くなる。
血管造成抑制効果を測定することで、それぞれの物質の効果を比較しそれを標準化することができる。
この測定は鶏の繊毛尿膜テスト(CAM測定)と呼ばれ、新しく受精した鶏の烏旺の繊毛尿膜に造成される血管のでき具合に、被験物質がどれだけの影響を与えるかを測定するものである。
鳥旺のできかかっている血管の上に直接的に被験物質を含む錠剤を置いて測定するのがこの方法で、新しい血管ができるのをどれだけ抑制するかを測定する。
新しい血管がどれだけできたかを数えることで、被験物質の効果を数値として示す。
2・0が完壁な血管造成抑制効果、0が効果なしを示す数字で、0.85から2だと効果的な血管造成抑制効果を持つと判定きれる。
F博士が考案したヘパリンとコルチゾンの合成物質とそれぞれの被験物質との効果の比較もしばしばされる。
いくつかの鮫の軟骨はヘパリン・コルチゾン化合物と同等の効果と判定されている。
しかし、精製技術の進歩に伴い、ヘパリン化合物よりも最近は鮫の軟骨の抽出物のほうが、より強力な血管造成抑制効果を示すものになっている。
鮫の軟骨から有効物質を抽出する技術が進んで、その製剤中の蛋白質の含有量が増加するにつれ、これらの製剤のCAMの数値はより高い数値が出るようになっている。
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